防災情報サービスチャレンジとは?

SIP4Dってナニ?

SIP4Dとは、防災科研が開発している「府省庁間連携災害情報システム」のことです。

2011年3月11日に発生した東日本大震災では、災害対応する各機関が保有するデータの情報共有に関して課題が残りました。

例えば医療現場では、DMAT(災害派遣医療チーム)が現地に到着してもどの病院がどのくらい被災しているのか、受け入れはできるのかできないのか、さらにそこに行くまでの道はどのようになっているのか、情報が共有できなかったために結果的に亡くなった被災者もいました。

後から分かったことですが、それらの情報は存在しなかったわけではありませんでした。ただ、当時はそれらの情報を共有する手段もなく、また自分が保有する情報が誰にとって有益なのか、誰にも分らなかったのです。

災害時には多種多様な情報が、多種多様な組織から、多種多様な形式で発信されます。これらを共有し、その中から必要な情報を必要な形に加工して利活用することができるのが、SIP4Dなのです。


熊本地震でも活用されたSIP4D

SIP4Dは熊本地震や九州北部豪雨でも実際に災害対策本部で活用されました。地震後、どの道路が使えるのかという情報は熊本県、大分県、国土交通省のDiMAPS(統合災害情報システム)など、さまざまな組織からさまざまなタイミングで出されていたのですが、防災科研では1つの地図にまとめ上げ、災害対応に活用されました。また、市町村が持つ避難所のデータともマッチングすることで、後の応急復旧活動にも役立ちました。

SIP4Dは、府省庁間の多組織の情報共有を実現するための情報の「仲介役」です。そして、その取り組みを自治体まで広げ、自治体職員が災害対応に必要なきめ細やかな情報を提供するためのプラットフォームが、「防災情報サービスプラットフォーム」なのです。

(了)